2026年10月22日のプロ野球ドラフト会議で、徳島インディゴソックスから6人の選手が指名されました。
阪神タイガースが3人、東北楽天ゴールデンイーグルスが2人、東京ヤクルトスワローズが1人を指名。これで14年連続でNPBドラフト指名選手を輩出することになりました。
徳島県民にとって、うれしいニュースですね。
しかし、なぜ徳島インディゴソックスからは、これほど多くのプロ野球選手が誕生するのでしょうか?
調べてみると、そこには徹底した育成方針がありました。
筋トレBIG3の合計500kgを目指す身体づくり、NPB入りを前提とした練習環境、そして限られた収入の中で夢を追う選手たち。
今回は、徳島市蔵本の球場での試合情報も交えながら、徳島インディゴソックスの強さの秘密と、選手たちの知られざる生活を紹介します。
徳島インディゴソックスとは?14年連続でドラフト指名!
徳島インディゴソックスは、四国アイランドリーグplusに所属する独立リーグ球団です。
四国アイランドリーグplusには、徳島・香川・愛媛・高知の4球団が所属しています。
徳島インディゴソックスは、その中でも特にNPB選手の育成に力を入れている球団として知られています。
近年のドラフト指名人数は次のとおりです。
- 2023年:6人
- 2024年:4人
- 2025年:5人
- 2026年:6人
直近4年間だけで、21人もの選手がドラフト指名を受けています。
巨人の増田大輝選手、西武の岸潤一郎選手、阪神の工藤泰成投手など、NPBで活躍した選手も輩出してきました。
こうした実績を見ると、徳島インディゴソックスがNPBを目指す選手にとって、重要な存在になっていることが分かります。
試合は徳島市蔵本の「むつみスタジアム」で観戦できる!
徳島インディゴソックスの試合を実際に観戦したい方に紹介したいのが、徳島市庄町にある**「むつみスタジアム(徳島県営蔵本球場)」**です。
JR徳島線の蔵本駅から徒歩圏内にあり、徳島市中心部からも比較的アクセスしやすい場所にあります。
むつみスタジアム(徳島県営蔵本球場)の基本情報
- 所在地: 徳島県徳島市庄町1丁目76-2
- 最寄り駅: JR徳島線「蔵本駅」
- アクセス: 蔵本駅から徒歩約10分
- 用途: 高校野球、社会人野球、独立リーグの公式戦など
徳島インディゴソックスは、この球場を公式戦の開催会場の一つとして使用しています。
ただし、すべてのホームゲームが蔵本球場で開催されるわけではありません。試合によって会場が異なるため、観戦前には開催球場を確認してください。
将来のプロ野球選手を間近で見られる!
独立リーグ観戦の魅力は、NPB入りを目指す選手たちのプレーを間近で楽しめることです。
テレビで見るプロ野球とは違い、選手との距離が近く、投球の迫力や打球音を感じやすいのも特徴です。
また、将来NPBにドラフト指名される選手を、プロ入り前から応援できる楽しさもあります。
例えば、阪神の工藤泰成投手や西武の岸潤一郎選手も、徳島インディゴソックスでプレーした経験があります。
徳島市の蔵本球場で見ていた選手が、数年後には甲子園球場や東京ドームで活躍するかもしれない。
そう考えると、独立リーグの試合観戦がさらに面白くなりますね。
では、なぜ徳島インディゴソックスからは、これほど多くのNPB選手が誕生するのでしょうか?
その背景にあるのが、球団独自の育成環境です。
筋トレBIG3「合計500kg」を目指す徹底した身体づくり
徳島インディゴソックスの育成方針で、特に驚いたのが筋力トレーニングへの取り組みです。
球団では、筋トレの「BIG3」と呼ばれる3種目について、合計500kgを一つの目標として掲げています。
筋トレBIG3とは?
BIG3とは、次の3種目です。
① ベンチプレス
胸や腕を中心に鍛えるトレーニングです。上半身の筋力を高めます。
② スクワット
太ももやお尻など、下半身を鍛えるトレーニングです。投球や打撃の土台となる筋力を養います。
③ デッドリフト
背中やお尻、脚など、全身の筋力を鍛えるトレーニングです。
この3種目で扱える重量の合計が500kgという目標です。
例えば、ベンチプレス120kg、スクワット180kg、デッドリフト200kgなら合計500kgになります。
※重量配分は計算例であり、球団が種目別に指定している目標値ではありません。
一般の筋トレ愛好家にとっても、BIG3合計500kgは簡単に到達できる数字ではありません。
なぜ野球選手に筋力が必要なのか?
野球では、技術だけでなく身体能力も重要です。
速い球を投げる、強い打球を打つ、素早く走る。こうした動きには、筋力や瞬発力が関係しています。
徳島インディゴソックスでは、NPBで戦うための身体の土台づくりを重視しているのです。
ただし、BIG3の重量が高ければ必ず野球が上達するわけではありません。
筋力を実際のプレーに生かすためには、身体の使い方や技術も必要になります。
阪神・工藤泰成投手はBIG3「555kg」に到達!
筋力強化の成果を示す代表例が、阪神タイガースの工藤泰成投手です。
工藤投手は大学時代にドラフト指名を逃した後、徳島インディゴソックスに入団しました。
徳島では徹底した肉体改造に取り組み、BIG3の合計重量を500kgから555kgまで伸ばしたと報じられています。
さらに、体重も大学時代の80kgから85kgに増加。
投球能力も向上し、最速157km/hを記録する投手へと成長しました。
そして2024年の育成ドラフト1位で阪神に指名され、2025年3月には支配下登録を勝ち取っています。
大学時代に指名されなかった投手が、徳島で身体を鍛え直し、NPB入りを実現したのです。
もちろん、筋力強化だけが球速向上の原因とは限りませんが、徳島の育成方針を象徴する事例といえるでしょう。
選手全員がNPB入りを目指す環境!
徳島インディゴソックスのもう一つの特徴が、選手たちの目標です。
球団関係者への取材では、所属選手全員がNPB入りを目指す環境づくりが紹介されています。
独立リーグには、さまざまな経歴の選手が集まります。
高校や大学でドラフト指名されなかった選手、社会人野球などを経て再挑戦する選手など、その背景はさまざまです。
徳島インディゴソックスでは、NPB入りという共通の目標を持つ選手が集まることで、日々の練習の質を高めています。
周囲の選手が当たり前のように筋力トレーニングに取り組んでいれば、自分も負けていられません。
頑張ることが特別ではなく、当たり前になる環境。
こうした雰囲気も、選手の成長につながっていると考えられます。
室内練習場や個別指導が充実!
徳島インディゴソックスは、練習環境の整備にも力を入れています。
2023年には、室内練習場「インディゴ・テクニカルファクトリー」が完成しました。
天候に左右されにくい環境で、技術練習やトレーニングに取り組めるようになりました。
報道では、遠征から帰った後も深夜まで自主練習に取り組む選手がいたことが紹介されています。
ただし、睡眠や休養も競技力向上には欠かせません。深夜まで練習すること自体が望ましいという意味ではありません。
重要なのは、選手が自分の課題に合わせて練習できる環境が整っていることです。
また、コーチやトレーナーによる個別指導にも取り組んでいます。
例えば、打球速度や盗塁などの目標を数値化し、選手ごとに改善を目指す指導も行われています。
単に練習量を増やすだけでなく、具体的な課題を設定して成長につなげる仕組みがあるのです。
NPBスカウトへのアピールにも積極的!
どれだけ能力が高くても、NPB球団のスカウトに評価されなければドラフト指名にはつながりません。
徳島インディゴソックスでは、スカウトへのアピールにも力を入れています。
過去の指名選手への取材では、徳島にはNPBのスカウトが多く訪れることがメリットとして挙げられています。
さらに、球団は選手のプレー動画も積極的に発信しています。
リーグ戦の配信だけでなく、ドラフト候補選手の特徴が分かる映像も制作。
選手を育てるだけでなく、その能力をNPB球団に知ってもらう仕組みがあるのです。
過去の指名実績が増えれば、スカウトの注目も集まりやすくなります。
そして、徳島でプレーすればNPBに近づけると考える有望選手が集まる。
こうした好循環が、近年の指名実績につながっていると考えられます。
徳島インディゴソックスの給料はいくら?
ここからは、選手たちの生活について紹介します。
プロ野球選手と聞くと、高額な年俸をイメージする人も多いかもしれません。
しかし、独立リーグの選手の収入は、NPBとは大きく異なります。
四国アイランドリーグplusが公表している登録選手の報酬体系では、月額10万円〜40万円が一つの範囲とされています。
ただし、これはリーグの報酬体系であり、徳島インディゴソックスの選手全員がこの金額を受け取っているという意味ではありません。
報酬は選手ごとに個別に決定され、契約内容や支給期間によって年間の収入も変わります。
年収にするといくら?
仮に月額10万円で6か月間支給される契約なら、年間の報酬総額は60万円です。
月額20万円なら120万円になります。
ただし、これらはあくまで計算例です。
実際の選手の年収を示しているわけではありません。
また、公式戦のない時期にも生活費は必要です。
独立リーグの選手は、野球の報酬だけで生活をまかなうことが難しい場合もあるのです。
オフシーズンはアルバイトをする選手も!
独立リーグでは、オフシーズンにアルバイトをする選手もいます。
公式戦がない時期にも練習や筋力トレーニングは続くため、仕事と野球を両立させる必要があります。
実は、徳島インディゴソックスは、こうした選手の生活事情を考えて飲食事業にも取り組んできました。
西武・岸潤一郎選手も、うどん店でアルバイト!
球団関係者へのインタビューによると、徳島インディゴソックスは、オフシーズンの選手が働ける場所を確保する目的で「宮武讃岐うどん」の運営を始めました。
飲食店であれば、練習予定に合わせて働く時間を調整しやすくなります。
さらに、選手の食事を支える場所としての役割も期待されていました。
実際に、後に西武へ入団した岸潤一郎選手も、徳島在籍時のオフシーズンにこのうどん店で働いていたそうです。
現在のプロ野球選手にも、かつてはアルバイトをしながら夢を追いかけていた時期があったのです。
華やかなドラフト指名の裏側には、こうした地道な努力があります。
※飲食事業やアルバイトの事例は過去の取材に基づくもので、2026年現在の店舗運営状況や全選手の就労状況を示すものではありません。
球団経営はどうなっている?2025年は約3,131万円の黒字!
選手の報酬が限られている一方で、徳島インディゴソックスの球団経営は近年改善しています。
2026年6月の徳島新聞の報道によると、2025年の球団運営会社の経常損益は、約3,131万円の黒字でした。
黒字を確保できた背景には、NPBドラフト指名に伴う育成費収入や、子ども向け野球アカデミー事業などがあります。
つまり、選手を育成してNPBへ送り出すことは、球団の経営面にもプラスになっているのです。
ただし、球団の黒字額がそのまま選手の給与に充てられるわけではありません。
施設整備や遠征費、球団運営などにも費用が必要です。
それでも、選手育成と球団経営の両方を成り立たせようとしている点は注目したいところです。
徳島インディゴソックスの強さは「育成の好循環」にある!
ここまで調べてみると、徳島インディゴソックスから多くのNPB選手が生まれる理由が見えてきます。
① NPB入りを本気で目指す選手が集まる
高い目標を持つ選手同士が、日々競い合う環境があります。
② BIG3合計500kgを掲げる徹底した身体づくり
技術だけでなく、NPBで戦うためのフィジカルを重視しています。
③ 練習施設と個別指導が充実している
自主練習に取り組める環境があり、数値目標を使った指導も行われています。
④ スカウトへのアピールに積極的
選手のプレー動画を発信し、NPB球団に能力を知ってもらう機会を増やしています。
⑤ ドラフト指名実績が、さらに有望選手を呼び込む
過去の成功例が新しい選手を集め、育成と指名の好循環につながっています。
そして、選手たちは限られた報酬の中で、アルバイトをしながらでもプロ入りを目指しています。
この厳しさと充実した育成環境の両方が、徳島インディゴソックスの特徴といえるでしょう。
まとめ|蔵本球場で未来のプロ野球選手を応援しよう!
2026年のドラフト会議で6人が指名され、14年連続でNPBドラフト指名選手を輩出した徳島インディゴソックス。
その背景には、筋トレBIG3合計500kgという高い目標、充実した練習環境、スカウトへの積極的なアピールなど、明確な育成方針がありました。
一方で、選手たちの報酬は限られており、オフシーズンにアルバイトをしながら夢を追う人もいます。
こうした選手たちの試合を、徳島市蔵本の「むつみスタジアム(徳島県営蔵本球場)」でも観戦できます。
将来、NPBの一軍で活躍する選手が、今まさに徳島でプレーしているかもしれません。
プロ野球選手になる前の選手を間近で応援できることも、徳島インディゴソックスの大きな魅力です。
ぜひ一度、蔵本球場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。


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