徳島県民にとって、残念なニュースが飛び込んできました。
徳島阿波おどり空港と韓国・仁川国際空港を結ぶ国際定期便について、運航会社のイースター航空が、2026年末で運休する意向を徳島県に伝えたことが分かりました。
この路線は2024年12月に就航したばかり。約2年で運休の危機を迎えています。
しかも、2026年4~8月の平均搭乗率は83%。前年同期の69%から大きく改善していました。
「これだけ乗っているのに、なぜ運休するの?」
そう疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。
一方で、10月23日には新たな動きも報じられました。
徳島県が韓国の大手航空会社「大韓航空」と、2027年1月からのチャーター便運航に向けて調整を進めているというのです。
今回は、徳島―韓国線の運休問題について、これまでの経緯や理由、県民への影響、そして今後の見通しを詳しく紹介します。
徳島―韓国線が2026年末で運休へ
2026年10月19日、イースター航空が徳島県に対して、2027年1月以降の定期便を運休する意向を通知したことが報じられました。
現在、徳島阿波おどり空港と韓国・仁川国際空港を結ぶ路線は、週3往復で運航されています。
徳島―韓国線の基本情報
- 運航会社: イースター航空(韓国の格安航空会社)
- 就航日: 2024年12月26日
- 運航区間: 徳島阿波おどり空港~仁川国際空港
- 運航日: 火曜日・木曜日・土曜日
- 運航便数: 週3往復
- 運休予定: 2027年1月以降
徳島から韓国へ乗り換えなしで行ける便利な路線として、県民の海外旅行や韓国人観光客の誘致に期待が寄せられていました。
しかし、就航から約2年で運休の見通しとなっています。
徳島県は引き続きイースター航空と運航継続に向けた協議を行っており、10月25日時点では最終運航日などの詳細がすべて確定したわけではありません。
搭乗率83%なのに、なぜ運休するの?
今回のニュースで特に驚くのが、搭乗率の高さです。
徳島県によると、2026年4~8月の平均搭乗率は83%でした。
前年同期は69%だったため、14ポイントも改善しています。
| 期間 | 平均搭乗率 |
|---|---|
| 2025年4~8月 | 69% |
| 2026年4~8月 | 83% |
| 前年同期との差 | +14ポイント |
単純に考えると、飛行機の座席の8割以上が埋まっていることになります。
それなのに、なぜ運休するのでしょうか。
理由① 徳島県と航空会社の支援条件が折り合わなかった可能性
徳島新聞などの報道によると、徳島県とイースター航空は路線維持のための支援条件について協議していました。
しかし、条件面で折り合わなかった可能性があるとされています。
徳島県は、韓国路線を維持するために運航支援を行ってきました。
2026年度の当初予算には、韓国路線への運航支援などとして約2億3,900万円が計上されています。
さらに、2026年4月からは運航支援金の補助率も一部引き上げました。
それでも運航会社との合意には至っていないようです。
ただし、具体的にどの条件が問題となったのかは明らかになっていません。
理由② 搭乗率が高くても、必ず黒字になるとは限らない
ここで知っておきたいのが、航空会社の収益構造です。
飛行機は座席が埋まっていても、必ずしも利益が出るとは限りません。
航空会社には、燃料費、人件費、空港使用料、機材の維持費など、さまざまな費用がかかります。
また、格安航空会社の場合、航空券を安く販売していることもあります。
そのため、搭乗率が83%でも、十分な収益を確保できているとは限らないのです。
ただし、これは航空業界の一般的な仕組みであり、イースター航空が実際に赤字だったと確認されたわけではありません。
今回の運休理由を、搭乗率や採算性だけで断定することはできません。
徳島県は韓国路線の維持に力を入れてきた
徳島県はこれまで、韓国路線の利用促進にさまざまな取り組みを行ってきました。
運航支援金のほか、韓国の学生を徳島へ招待する事業や、パスポート取得費用の補助なども実施しています。
その結果、2026年4~8月の搭乗率は前年同期から大きく改善しました。
韓国から徳島への観光客が増えれば、県内のホテルや飲食店、観光施設などへの経済効果も期待できます。
また、徳島県民にとっても、関西国際空港などへ移動せずに韓国へ行けることは大きなメリットです。
それだけに、今回の運休問題は観光振興の面でも重要なニュースといえるでしょう。
2027年1月から大韓航空のチャーター便が運航される可能性!
運休のニュースが広がる中、10月23日には新たな動きが明らかになりました。
徳島県が韓国の大手航空会社「大韓航空」のチャーター便を運航する方向で、調整を進めているというのです。
報道されている計画は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 航空会社 | 大韓航空 |
| 運航形態 | チャーター便 |
| 運航時期 | 2027年1月下旬~3月上旬 |
| 運航規模 | 合計10往復を想定 |
| 今後の展望 | 将来的な定期便就航も視野 |
ただし、2026年10月25日時点では調整段階であり、正式な運航決定ではありません。
運航日や航空券の販売方法なども、今後の発表を待つ必要があります。
チャーター便と定期便は何が違う?
定期便は、航空会社が決まった曜日や時間に継続して運航する便です。
一方、チャーター便は、旅行会社などの企画に合わせて特定の日程で運航される便です。
そのため、仮に大韓航空のチャーター便が実現しても、これまでのように毎週火・木・土曜日に韓国へ行けるとは限りません。
それでも、徳島と韓国を結ぶ航空路線が完全に途絶えることを防ぐ、一つの方法になる可能性があります。
将来的な定期便復活も視野に
今回の大韓航空のチャーター便構想では、利用状況などを踏まえ、将来的な定期便就航につなげることも検討されていると報じられています。
大韓航空は韓国を代表する航空会社の一つです。
仮に新たな定期便が実現すれば、徳島空港の国際線にとって大きな転機になるかもしれません。
ただし、現段階では定期便の就航が決まったわけではありません。
まずはチャーター便の実現と、その利用状況が注目されます。
徳島空港から国際定期便がなくなる可能性も
今回の問題が深刻なのは、イースター航空の韓国路線が運休すると、徳島空港を発着する国際定期便がなくなる可能性があることです。
徳島県は、国際線の就航によって海外との交流拡大や観光客の誘致を進めてきました。
韓国路線がなくなれば、徳島県民が韓国へ旅行する際には、関西国際空港など他の空港を利用する必要が出てくるかもしれません。
また、韓国から徳島を訪れる観光客にとっても、アクセスが不便になる可能性があります。
一方で、県は大韓航空のチャーター便についても調整を進めています。
今後の交渉次第では、別の形で国際線を維持できる可能性も残されています。
2027年に韓国旅行を予定している人は注意!
2027年1月以降に徳島空港から韓国へ旅行しようと考えている方は、今後の運航情報に注意が必要です。
イースター航空では、2026年9月の時点ですでに2027年1月以降の徳島線の航空券を予約できない状況になっていました。
なお、徳島阿波おどり空港の公式サイトには、2027年3月までの時刻表が掲載されています。
しかし、時刻表が掲載されているからといって、2027年1月以降の運航が保証されているわけではありません。
旅行を計画する際には、航空会社の予約画面や最新の運航案内を確認することが大切です。
また、大韓航空のチャーター便についても、運航日や予約方法が正式に発表されるまでは、利用できるものとして旅行計画を立てない方がよいでしょう。
まとめ|徳島―韓国線は今後どうなる?
徳島阿波おどり空港と韓国・仁川国際空港を結ぶイースター航空の定期便が、2026年末で運休する見通しとなりました。
2026年4~8月の平均搭乗率は83%と好調でしたが、徳島県と航空会社の支援条件などを巡る協議が難航した可能性があります。
一方で、徳島県は2027年1月下旬から3月上旬にかけて、大韓航空のチャーター便を合計10往復運航する方向で調整を進めています。
将来的には定期便化も視野に入れているとされており、まだ希望は残されています。
徳島県民にとって重要なのは、韓国との直行便が今後も利用できる環境を維持できるかどうかです。
イースター航空との交渉結果や、大韓航空のチャーター便の正式発表など、今後の動きに注目したいと思います。
※この記事は2026年10月25日時点の報道・公表情報をもとに作成しています。運航計画は変更される可能性があります。

コメント