土曜日の午後。
特に予定もなかったので、本屋へ行った。
何か欲しい本があったわけではない。
ただ、なんとなく行きたくなった。
本好きの人なら分かると思う。
本屋という場所には、不思議な引力がある。
本屋へ行くと「今の自分」が分かる
面白いことに、本屋へ行くと、その時の自分の状態が分かる。
仕事に疲れている時は、転職コーナーへ向かう。
将来が不安な時は、お金の本を探す。
何か挑戦したい時は、自己啓発書を手に取る。
恋愛中なら恋愛本。
旅行したいなら旅行雑誌。
本棚は鏡みたいなものだ。
今の自分が何を考えているのか、案外そこに現れる。
「この一冊で人生が変わるかもしれない」と思ってしまう
冷静に考えると、そんなことは滅多にない。
一冊読んだからといって人生が激変するわけではない。
でも本屋にいると、つい期待してしまう。
この本を読めば、
もっと賢くなれるかもしれない。
もっとお金に強くなれるかもしれない。
もっと自由になれるかもしれない。
そんな気持ちになる。
実際には人生は少しずつしか変わらない。
それでも、人は希望を買いに本屋へ行くのだと思う。
読まない本が増えていく
正直に言う。
積読はたくさんある。
買っただけで満足した本もある。
本棚には、
「いつか読む」
が並んでいる。
でも最近は、それでもいいと思っている。
本を買うという行為は、自分への投資でもあるからだ。
スポーツジムに入会しても毎日行くわけではない。
でも健康になりたい気持ちは本物だ。
本も似ている。
読むかどうかより、
学びたいという意思そのものに価値がある。
本屋には未来の自分がいる
本屋を歩いていると、
英語を勉強している自分。
投資を学んでいる自分。
副業を始める自分。
旅に出る自分。
そんな未来の可能性が並んでいる気がする。
もちろん全部はできない。
人生は一つしかない。
でも本屋へ行くと、
「まだ何か始められるかもしれない」
と思える。
それが好きだ。
Kindleでは味わえないもの
私は電子書籍も使う。
便利だと思う。
すぐ買えるし、持ち運びも楽だ。
でも本屋には本屋の良さがある。
偶然の出会いだ。
目的の本を探していたら、隣に面白そうな本がある。
表紙に惹かれる。
帯の一言に立ち止まる。
立ち読みして気になる。
この偶然はネットではなかなか起きない。
だから時々、本屋へ行きたくなる。
人生をやり直せるわけではない
もちろん、本屋へ行ったからといって人生はやり直せない。
明日になればまた現実が始まる。
仕事もある。
悩みも消えない。
でも本屋から出る時、
少しだけ前向きになっている自分がいる。
それで十分なのかもしれない。
人生を大きく変える必要はない。
少しだけ進む。
少しだけ考える。
少しだけ学ぶ。
本屋は、そのきっかけをくれる場所だ。
最後に
最近、本屋へ行っただろうか。
もししばらく行っていないなら、次の休日に立ち寄ってみてほしい。
何か買わなくてもいい。
ぶらぶら歩くだけでいい。
たぶん一冊くらい、
今の自分に必要な本が見つかる。
そして帰り道に少しだけ思うはずだ。
「もう少し頑張ってみるか」
と。

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