【なぜ】大人になるほど物が捨てられなくなる理由

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大人になるほど物が捨てられなくなる理由

先日、部屋を片付けていた。

別に大掃除ではない。

なんとなく引き出しを整理しようと思っただけだ。

すると、昔の社員証ケースが出てきた。

もう使わない。

使う予定もない。

でも、なぜか捨てられなかった。

若い頃なら迷わず捨てていたと思う。

ところが年齢を重ねると、物を捨てるのが少し難しくなる。

不思議なものだ。


物ではなく、時間を捨てる気がする

捨てられない理由を考えてみた。

たぶん、物が惜しいわけではない。

その物にくっついている記憶が惜しいのだ。

昔使っていた腕時計。

初めて買ったパソコン。

学生時代のノート。

旅行先で買ったキーホルダー。

どれも今は使わない。

でも、それを見ると当時の景色が少しだけよみがえる。

だから手放せない。

物を捨てるというより、その頃の自分とのつながりを捨てるような気がしてしまう。


「いつか使う」が増えていく

年齢を重ねると経験が増える。

すると、

「これ、また使うかもしれない」

と思う場面も増える。

ケーブル類。

古い充電器。

説明書。

予備の部品。

冷静に考えると、ほとんど使わない。

それでも取っておく。

人生経験が増えるほど、「もしも」のケースをたくさん知ってしまうからだ。

若い頃は勢いで捨てられた。

今は慎重になる。

それも大人になった証拠なのかもしれない。


本だけは特に捨てられない

読書好きの人なら分かると思う。

本棚には、

「いつか読み返したい本」

が並んでいる。

でも現実には、再読する本は意外と少ない。

それでも手放せない。

本には知識だけでなく、その時の自分が詰まっているからだ。

転職を考えていた頃に読んだ本。

落ち込んでいた時に救われた本。

旅行先で買った本。

本棚を見ると、自分の人生の年表みたいになっている。

だから処分が難しい。


捨てると意外と困らない

面白いことに、捨てる前は悩む。

でも捨てた後は、ほとんど思い出さない。

「あれ、必要だったかな?」

と思うことはあっても、本当に困ることは少ない。

以前、古い雑誌を大量に処分したことがある。

捨てる時は勇気が必要だった。

でも今では内容すら覚えていない。

人間の記憶は案外あっさりしている。


物が減ると少しだけ自由になる

最近思う。

部屋の広さは変わらなくても、物が減ると気持ちに余裕ができる。

探し物が減る。

掃除が楽になる。

頭の中も少しスッキリする。

もちろん、全部捨てる必要はない。

思い出は大切だ。

でも、「なんとなく持っているだけの物」は少し減らしてもいいのかもしれない。


最後に

結局、その日も社員証ケースは捨てられなかった。

引き出しの奥へ戻した。

来年また見つける気がする。

その時は捨てられるだろうか。

たぶん無理だと思う。

でも、それも悪くない。

大人になるというのは、物が増えることではなく、思い出が増えることなのかもしれない。

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