こんにちはsatoshiです。
プログラミング初心者または興味がある方々が抱く疑問、それは「プログラミングを学ぶと何になるの?」ということだと思います。最初からプログラミング学習に取り組む目的がある方(例えば、AIで画像認識のプログラムを作りたいとかゲームを作りたいなど)は良いのですが、ほとんどの方は明確な目的をお持ちではないのでしょうか?
そこで、今回は少し真面目にビジネスの観点からプログラミングを学ぶ意義についてお話したいと思います。
皆さんは「AI戦略2019」なるものをご存じでしょうか?
これは、内閣府が令和元年に策定したAI戦略の基本的な考え方を示したもので、内容は4つの戦略目標が記されています。
4つの戦略目標のキーワードだけお示しすると、
戦略目標①:人材
戦略目標②:産業競争力
戦略目標③:技術体系
戦略目標④:国際
となっています。
特に戦略目標①:人材についての記載ですが、
「人口比において最もAI時代に対応した人材を育成・吸引する国となり、持続的に実現する国となり、持続的に実現する仕組みを構築」と書かれています。
つまり、内閣府としては、プログラミングを含むAI技術が理解できる人材が必要(かなり個人的解釈ですが)ということです。
ビジネスの現場では、AI技術を使って解決できる事柄(例えば、電気ケーブルの画像をAIに学習させて、写真からAIが自動的に劣化具合を判定する劣化診断。ほかにも、不動産価格の予測、健康診断の結果から疾病リスクを判定など枚挙にいとまがありません)は多くありますが、AIについての理解が少なく取り組む人材が足りていません。また、プログラマー側から見ると、ビジネスの現場で何が必要なのか、何が問題なのかが、経験がないためわからない状態となっているのが現実なのです。
以上の現状から今後求められる人材とは、
ビジネスの現場とプログラマーの橋渡しができるジェネラリスト的人材
です。
もちろん、プログラミングのスペシャリストを目指すのも良いのですが、普通に難しく(博士号取得がスタンダード)、技術は日進月歩なので10年後には古すぎる技術となってしまい、スペシャリストを目指し、すべての時間を投資するのは非常に高リスクと言えます。
一方、ジェネラリスト的人材は、金融でも通信でも不動産でも業界は問わずビジネスの現場経験と少しのプログラミング知識があれば良く、それだけで、AIと現場の橋渡しができる貴重な人材になることができます。AIは一時期の黎明期を終え、どのようにビジネスに活かすかを検討する時期が来ようとしています。これからプログラミングを学ぶ人にとっての有効な選択肢の一つになるのではないでしょうか。
今回は、プログラミングをこれから学ぶ人にとっての意義についてお話ししましたがいかがだったでしょうか?何か新しいことを学ぶときに、モチベーションは重要です。今回の記事が皆さんにとってのモチベーターになれば幸いです。
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