徳島県の高校生の修学旅行をめぐる後藤田正純知事の発言が、北海道にまで波紋を広げています。
発端となったのは、2026年8月24日に徳島県庁で開かれた県内町村長との意見交換会です。
後藤田知事は、県立高校で北海道への修学旅行が多いことについて、
「片道7時間かけて行っているが、クマが出たら終わり」
などと発言。
さらに、北海道へ行く高校と海外へ行く高校では「差が出る」との趣旨の発言もしました。
その後、この発言は北海道にも伝わり、北海道の鈴木直道知事が**「看過できない」**と遺憾の意を示す事態になっています。
ちなみに私自身も徳島県民ですが、
修学旅行の行き先は北海道でした。
もちろん、
熊は出ませんでした。
今回はニュースの経緯とともに、実際に北海道へ修学旅行に行った立場からも少し考えてみます。
後藤田知事「クマが出たら終わり」
問題となった発言があったのは8月24日。
徳島県庁で行われた県内町村長との意見交換会でした。
後藤田知事は徳島県内の県立高校で北海道への修学旅行が多いことに触れ、移動時間について指摘したうえで、
「クマが出たら終わり」
などと発言しました。
さらに北海道へ行く高校と海外へ行く高校では差が生まれ、学校選択にも影響するという趣旨の発言もしています。
安全性だけではなく、
「これからの徳島の高校の修学旅行をどうするのか」
という問題提起だったと考えられます。
しかし、その中でも「クマが出たら終わり」という非常に強い言葉が注目されることになりました。
北海道知事が「看過できない」
この発言は徳島県内だけでは収まりませんでした。
北海道の鈴木直道知事も反応。
8月28日の記者会見で、
「看過できない」
として遺憾の意を示しました。
北海道では観光業も重要な産業です。
「北海道=クマが危険」
という印象だけが広がれば、観光への影響を心配するのも当然でしょう。
また、北海道側が徳島県に確認したところ、徳島から北海道への修学旅行で、実際にクマに遭遇した事実などは確認されなかったと報じられています。
つまり今回の発言は、
「徳島の高校生が北海道への修学旅行中にクマに遭遇した」
という具体的な事故を受けて出たものではありません。
後藤田知事「北海道を批判したわけではない」
一方、後藤田知事も発言の趣旨を説明しています。
後藤田知事によると、北海道そのものを批判したわけではなく、
子どもたちの安全を最優先に考えて、クマにも注意してほしい
という趣旨だったとのこと。
北海道への修学旅行そのものを批判したという受け止めについては否定し、
「私自身、北海道は大好き」
とも説明しています。
つまり後藤田知事側としては、
「北海道へ行くな」
という話ではなく、
「修学旅行では安全性も十分に考えるべきだ」
という問題提起だったということになります。
実は私も修学旅行は北海道でした
ここからは徳島県民としての個人的な経験です。
私自身も修学旅行で北海道へ行きました。
そして今回のニュースを見て最初に思ったのが、
「そういえば熊なんて出なかったな」
ということでした。
もちろん、これはあくまで私が修学旅行に行ったときの話です。
私の旅行で熊が出なかったからといって、
「北海道では熊の心配なんて必要ない」
ということにはなりません。
近年は北海道各地でヒグマの出没が問題になっていますから、安全対策は当然必要です。
ただ、北海道は非常に広い。
都市部もあれば観光地もあり、山間部もあります。
そのすべてを一括りにして、
「北海道へ行く=熊が危ない」
と考えてしまうのも少し違うのではないでしょうか。
北海道への修学旅行は普通に楽しかった
私自身の経験で言えば、
北海道への修学旅行は普通に楽しかったです。
徳島とは景色も気候も食文化も違います。
同じ日本国内なのに、
「徳島とはこんなに違うんだ」
と感じられる。
それも修学旅行の価値の一つだと思います。
飛行機を使った長距離移動そのものが、当時の高校生にとっては一つの経験になります。
ですから今回のニュースを見ても、
「北海道への修学旅行には意味がない」
とは私は思いません。
ただし「片道7時間」は考えてもいい
一方で、後藤田知事の問題提起の中で、
「移動時間が長い」
という部分については考える余地があると思います。
徳島から北海道へは距離があります。
直行便ではなく乗り継ぎが必要になるケースもあり、学校単位で大人数が移動すれば、集合時間なども含めてかなりの時間を使います。
修学旅行は日数が限られています。
仮に移動だけで往復十数時間使うのであれば、
その時間を現地での体験に使えないか?
という議論はあっていいでしょう。
ただしこれは、
「北海道だからダメ」
という話ではありません。
北海道にそれだけの時間をかけても行く価値があるのか。
海外ならどうなのか。
もっと近い地域ならどうなのか。
費用や教育効果も含めて比較すればいいと思います。
「北海道より海外」は本当に正解なのか?
個人的には今回、
「クマ」以上に気になったのが、
北海道へ行く高校と海外へ行く高校では差が出る
という趣旨の発言です。
確かに海外への修学旅行にはメリットがあります。
外国語を使う。
異文化に触れる。
日本とは違う社会を見る。
非常に良い経験になるでしょう。
ただ、
海外へ行けば北海道より教育的価値が高い
と単純に決められるものでもないと思います。
北海道にも徳島では見ることのできない自然、産業、歴史、文化があります。
そして、もう一つ無視できないのが、
費用です。
海外への修学旅行となれば、行き先によっては家庭の負担が大きくなる可能性があります。
修学旅行は一部の生徒だけが参加する旅行ではありません。
だからこそ、
安全・教育効果・移動時間・費用
をセットで考える必要があると思います。
「クマが出たら終わり」だけが独り歩きしてしまった
今回のニュースを見ていて感じるのは、
問題提起と表現の仕方は別
ということです。
「高校生の安全をもっと考えよう」
「長すぎる移動時間を見直そう」
「海外への修学旅行も検討しよう」
という話なら、議論する価値は十分あります。
しかし、
「クマが出たら終わり」
という言葉が強すぎました。
結果として、本来議論したかったはずの修学旅行のあり方より、
「徳島県知事が北海道のクマについて発言した」
ことの方が全国ニュースになってしまいました。
北海道知事まで反応したことを考えると、言葉の影響力は大きかったと言えるでしょう。
徳島県民として思うこと
私自身、実際に北海道へ修学旅行に行っています。
熊には遭遇しませんでしたし、北海道への修学旅行そのものには良い思い出があります。
だから今回の件について、
「北海道への修学旅行は危ないからやめよう」
という単純な結論にはしてほしくありません。
一方で、時代が変われば状況も変わります。
クマの出没状況も、航空路線も、旅行費用も変わります。
昔北海道へ行っていたから、これからもずっと北海道。
そうする必要もありません。
大切なのは、
「昔からそうだから」ではなく、今の高校生にとって一番いい修学旅行は何なのかを考えること。
北海道でもいい。
海外でもいい。
別の国内地域でもいい。
そのうえで、生徒が安全に楽しみながら、
「行ってよかった」
と思える修学旅行になれば、それが一番ではないでしょうか。
まとめ|ちなみに私の北海道修学旅行では熊は出ませんでした
後藤田正純知事の、
「北海道への修学旅行でクマが出たら終わり」
という趣旨の発言が波紋を広げ、北海道の鈴木直道知事も「看過できない」と反応する事態になりました。
後藤田知事は北海道批判ではなく、安全への注意を促す趣旨だったと説明しています。
そして私自身も、
徳島から北海道へ修学旅行に行った一人です。
ちなみに、
熊は出ませんでした。
北海道への修学旅行も楽しい経験でした。
ただ、それはあくまで私自身の経験。
現在のクマ対策は現在の状況に合わせて考える必要があります。
今回の騒動を単なる「クマ発言」で終わらせるのではなく、
安全性
移動時間
費用
教育的な価値
を含め、
「徳島の高校生にとって、本当にいい修学旅行とは何だろう?」
と考えるきっかけにしてもいいのではないでしょうか。


コメント