徳島県の後藤田知事が、県立高校の修学旅行についてSNSで発信した内容が話題になっています。
報道によると、後藤田知事は国内修学旅行に対して否定的とも受け取れる意見を投稿し、「差がどんどんついていく」といった表現もあったようです。
この発言は県議会でも取り上げられ、教育のあり方や修学旅行の行き先をめぐって議論になっています。
今回はこのニュースについて、徳島県民目線で考えてみます。
何があったのか?
今回のニュースは、後藤田知事が県立高校の修学旅行先について、国内ではなく海外も選択肢に入れるべきだという趣旨の発信をしたことがきっかけです。
近年、グローバル人材の育成や海外経験の重要性がよく言われます。
その意味では、高校生のうちに海外へ行く経験を持つことには価値があると思います。
一方で、修学旅行の行き先は学校や生徒、保護者の事情もあります。
教育効果、費用、安全性、生徒の希望などを踏まえて決めるものです。
そのため、知事の発言に対しては、
「海外経験は大切」
という意見もあれば、
「学校の判断を尊重すべき」
という意見も出ているようです。
背景には徳島の国際便の問題もある
この話は、単に教育だけの問題ではありません。
背景には、徳島阿波おどり空港の国際便の問題もあると思います。
現在、徳島と韓国・仁川を結ぶ国際定期便が運航されています。
徳島から海外へ直接行けるようになったこと自体は、かなり大きな変化です。
以前の徳島には国際定期便がなく、修学旅行といえば北海道、東京、沖縄など国内が一般的でした。
私の感覚でも、徳島の高校生にとって修学旅行はかなり特別なものでした。
しかし現在は韓国便がある。
そのため、県としてはこの国際便を活用したいという思いもあるのだと思います。
(香港便もありましたが、こちらは休止しています。)
韓国便は維持が課題になっている
徳島と韓国を結ぶ国際定期便は、地域活性化や観光誘客の面では大きな意味があります。
一方で、航空路線は利用者が少なければ維持が難しくなります。
徳島新聞でも、韓国線の搭乗率向上策や公費負担について報じられています。
韓国の学生を無料招待する事業や、路線維持のための支援金についても議論があります。
つまり、徳島韓国便は単なる便利な路線ではなく、
「どうやって利用者を増やすか」
「どこまで公費で支えるのか」
という課題を抱えている路線でもあります。
そう考えると、今回の知事発言は教育政策だけでなく、国際便の利用促進とも無関係ではないように感じます。
国内修学旅行は本当にダメなのか?
ここは少し冷静に考えたいところです。
海外へ行くことには大きな価値があります。
異文化に触れること、外国語を使うこと、日本との違いを知ることは、高校生にとって良い経験になると思います。
一方で、国内修学旅行にも意味はあります。
広島で平和について学ぶ。
沖縄で戦争や基地問題について考える。
北海道で自然や地域産業に触れる。
東京で政治、経済、文化を学ぶ。
国内でも十分に学べることはあります。
大切なのは、
「国内か海外か」
だけではなく、
その旅行で何を学ぶか
ではないでしょうか。
徳島県民として思うこと
私が高校生だった頃、修学旅行といえば国内が普通でした。
北海道や東京、沖縄などに行く学校が多かった印象です。
当時は徳島から海外へ直接行く国際定期便もなく、海外修学旅行は今よりずっとハードルが高かったと思います。
その意味では、今の高校生が韓国など海外へ行きやすくなったことは良い変化です。
ただし、韓国便を維持したいから修学旅行を海外へ、という印象が強くなりすぎると、少し違和感もあります。
修学旅行は、生徒の学びのためにあるものです。
航空路線の維持や利用促進が目的になってしまうと、本末転倒に見えてしまいます。
もちろん、徳島の国際便を育てることは大切です。
でも、それと高校生の修学旅行は、慎重に分けて考える必要があると思います。
今回のニュースから考えたいこと
今回のニュースは、単なる知事のSNS発言ではありません。
そこには、
- 徳島の教育
- 高校生の海外経験
- 徳島韓国便の維持
- 公費負担
- 地方空港の活用
といった複数のテーマが重なっています。
海外経験を増やすことは大切。
でも、国内修学旅行にも価値がある。
韓国便を活用することも大切。
でも、教育の目的と路線維持の目的は混同しすぎない方がいい。
私はそう感じました。
徳島から海外へ直接行ける時代になったことは前向きに受け止めたいです。
ただ、その活用方法については、県民に分かりやすく説明しながら進めてほしいと思います。
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